「広島県に蓄電池の補助金はある?」
「補助金を使って蓄電池を導入したい!」
太陽光発電システムと組み合わせて使われる蓄電池ですが、導入するには費用がかかります。決して安い金額ではないため、家計の状況によっては大きな負担となるかもしれません。
そこで効果的なのが、補助金です。国や県、自治体の補助金を活用することで、蓄電池の導入における費用負担を軽減し、予算に余裕を持って設置できるようになります。
この記事では、広島県で提供している蓄電池の補助金について解説します。広島県の補助金に関する最新情報が知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、以下の記事では広島市で太陽光発電を導入する際のおすすめ会社を紹介していますので、気になる方は参考にしてみるといいでしょう。
広島県における蓄電池の補助金
広島県では、家庭用蓄電池に向けた県全体での補助金は提供されていません。
しかし、一部の市町村では独自に蓄電池設置に対する補助金を提供しています。後述しますが、これらの市町村では蓄電池の導入を促進するために、一定の条件を満たす家庭に対して助成金を支給しています。
申請方法や対象要件は各市町村によって異なるため、詳細な情報は該当地域の公式サイトをチェックするようにしましょう。
広島県で蓄電池の補助金を提供する県内市町
広島県では、以下の7市町で蓄電器の補助金を提供しています。
それぞれの市町の補助金制度について見ていきましょう。
広島市
事業名:広島市家庭用スマートエネルギー設備設置補助金
補助金額:3万円/台
期間:令和6年4月15日(月)から令和7年1月31日(金)まで
広島市公式サイト:https://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/88/13794.html
広島市では、蓄電池の補助金を提供しています。ただし、募集台数は560台となっているため、560台分の申請数に到達次第受付が終了するため、早めに申請しましょう。
呉市
事業名:1,【家庭向け】住宅用太陽光発電設備等設置費補助金(重点対策加速化事業)
2,【家庭向け】家庭用蓄電池設置費補助金
補助金額:1,蓄電池の価格の3分の1の額(10kWh相当額を限度)に5万円を合計した金額
2,定額5万円
期間:1,令和6年5月24日(金)から令和6年11月29日(金)まで
2,令和6年8月16日(金)の受付分で終了
呉市公式サイト:https://www.city.kure.lg.jp/soshiki/18/shouene-saiene-hojo.html
呉市の補助金制度は、太陽光発電と同時に設置するか単体で設置するかで金額が異なります。太陽光発電と同時に設置する場合は1、単体で設置する場合は2です。
令和6年8月16日時点で、蓄電池単体で設置する際の補助金は受付が終了しているため、注意してください。
東広島市
事業名:令和6年度スマートハウス化支援補助金制度
補助金額:5kWh未満:8万円
5kWh以上~7kWh未満:10万円
7kWh以上:12万円
(補助上限額はいずれも補助対象経費の10分の1以内)
期間:予算上限到達により受付終了
東広島市公式サイト:https://www.city.higashihiroshima.lg.jp/soshiki/seikatsukankyo/2/3/smarthouse/38819.html
東広島市でも令和6年に補助金を支給していましたが、予算上限に到達したことで受付は終了となっています。
廿日市市
事業名:令和6年度住宅用太陽光発電設備等導入促進補助金
補助金額:1kWhあたり5万円、補助対象経費の1/3以内
期間:令和6年5月31日(金)から令和6年12月20日(金)
廿日市市公式サイト:https://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/soshiki/131/93549.html
廿日市市では、定置用リチウムイオン蓄電システムの補助金を利用することが可能です。補助金額は、蓄電池の容量によって異なります。
府中町
事業名:府中町住宅用再エネ等設備導入促進補助金
補助金額:50,000円/台
期間:令和6年4月1日(月)~令和7年3月31日(月)
府中町公式サイト:https://www.town.fuchu.hiroshima.jp/site/fuchukankyou/44245.html
府中町は蓄電池1台にあたり5万円の補助金が支給されます。ただし、蓄電池の容量が1kWh以上あって、壁や床に固定された設備であることが条件です。
北広島町
事業名:ゼロカーボンタウン推進加速化補助金
補助金額:蓄電池の3分の1、上限25万円(個人)
期間:令和6年5月13日~12月27日
北広島市公式サイト:https://www.town.kitahiroshima.lg.jp/soshiki/14/36816.html
北広島市では蓄電池の購入費用の3分の1まで、最大25万円まで補助金を利用できます。ただし、太陽光発電と一緒に導入する場合に限るため、注意しましょう。
世羅町
事業名:再生可能エネルギー設備設置費補助金
補助金額:上限10万円(1kwhあたり1万円)
期間:令和6年4月22日(月)~令和7年2月28日(金)
世羅町公式サイト:https://www.town.sera.hiroshima.jp/soshiki/4/10059.html
世羅町では1kWhあたり1万円で、最大10万円まで補助金を利用できます。10kWhの蓄電池であれば、補助金を最大限活用することが可能です。
補助金を利用する際の注意点
補助金制度を利用する際には、以下のような点に注意しなければいけません。
それぞれの注意点について解説します。
最新の情報をチェックする
蓄電池の設置における補助金を利用する際には、最新の情報を確認することが重要です。補助金制度は予算の都合や政策の変更によって、終了したり、条件が変更されたりします。
そのため、申請前には必ず市町村の公式サイトや関連機関の最新情報を確認し、現在適用される条件や申請手続きを把握しておくことが必要です。また、申請期間や必要書類も変更される可能性があるため、補助金制度を利用する際は注意しましょう。
補助金の申請は早めにする
補助金について、申請はできるだけ早めに行うことが重要になります。補助金には予算が限られており、申請が集中すると予算が消化されてしまう可能性があります。
その結果、申請が間に合わなかった、というケースに陥るかもしれません。
そのため、蓄電池の設置を決めたらすぐに補助金の申請を行う準備を始めましょう。今回紹介した広島県の市町でも既に受付が終了している制度もあるため、早めに申請するのがおすすめです。
蓄電池導入で得られる経済的メリット3つ
蓄電池は「もしもの備え」だけでなく、家計にとっても強い味方となる設備です。
特に太陽光発電と組み合わせて使うことで、電気代の削減や売電収入など、さまざまな経済的メリットが期待できます。
ここでは、蓄電池を導入することで得られる代表的なメリットを3つご紹介します。
一つずつ解説していきます。
メリット1:電気料金の削減効果
蓄電池の最大の魅力は、電気料金を抑えられる点です。
昼間に太陽光で発電した電力を蓄電池にためておけば、夕方から夜にかけての電力使用量が多い時間帯に、自家消費することが可能になります。
電力会社から購入する高い時間帯の電気を使わずに済むため、電気代の節約につながります。
また、時間帯別料金プラン(時間帯によって電気料金が変動するプラン)を契約しているご家庭では、電気料金の安い深夜の電力を蓄電して、昼間に使うという活用法もあります。
ライフスタイルに合わせた使い方で、月々の電気代に大きな違いが出てくるでしょう。
メリット2:売電との組み合わせによる収益化
太陽光発電システムと蓄電池を併用することで、電力の「自家消費」と「売電」のバランスを調整できる点もポイントです。
FIT制度(固定価格買取制度)の適用期間が終了している場合でも、発電量が多い日中は電力を蓄電池に充電し、余った電力を売電にまわすという運用が可能です。
最近では、電力を蓄えて需要の高い時間帯に売る「時間帯別買取」や、電力会社によっては独自の買い取り制度を設けているケースもあるため、上手に活用すれば収益化も十分期待できます。
メリット3:補助金活用による初期コスト削減
蓄電池は高価な設備ですが、導入時に補助金を活用することで初期費用を大きく抑えることができます。
広島県では県単位の補助金制度はありませんが、市町村レベルでは蓄電池導入に対して補助金を支給している自治体が多数存在します。
たとえば広島市では、令和6年度に家庭用蓄電池への導入に対して最大10万円の補助金を交付しています。
こうした補助金を活用すれば、経済的な負担を軽減しつつ、災害対策やエネルギー自給自足の体制を整えることが可能です。
導入を検討している方は、早めに自治体の最新情報を確認するのがおすすめです。
【補助金活用】蓄電池導入後の暮らしの変化5選
補助金を活用して蓄電池を導入すると、単に経済的なメリットがあるだけでなく、日々の暮らしそのものにもポジティブな変化が生まれます。
ここでは、蓄電池を取り入れたことで実感できる5つの変化をご紹介します。
- 1:電気代の節約につながる「ピークシフト効果」
- 2:太陽光発電の自家消費率を高められる
- 3:停電しなくても、電力の安定供給に役立つ
- 4:脱炭素社会に貢献できる「エコな暮らし」
- 5:再エネの卒FIT後もメリットを活かせる
それぞれ詳しく説明します。
1:電気代の節約につながる「ピークシフト効果」
蓄電池を導入することで得られる代表的な効果のひとつが、「ピークシフト」です。
これは、電気の使用量が多くなる夕方〜夜の時間帯に備えて、日中に蓄電池へ充電しておき、電力使用のピークをずらすことを指します。
電力会社のプランによっては、昼間よりも夜間の電気代が高く設定されている場合がありますが、蓄電池があれば電気代が高い時間帯の使用を避けられるため、家計の負担を着実に減らすことができます。
2:太陽光発電の自家消費率を高められる
太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、発電した電力を効率よく「自家消費」できるようになります。
これまでは日中に使いきれなかった電力を売電にまわしていた方も、蓄電池を活用すれば夜間や天候の悪い日にもその電力を使うことが可能になります。
つまり、太陽光発電のエネルギーをより有効に、自宅で完結して使えるようになるということ。
電力会社に依存しない、より自立したエネルギーライフが実現します。
3:停電しなくても、電力の安定供給に役立つ
蓄電池があると、災害時の非常用電源としての役割が注目されがちですが、実は停電していない通常時にも、電力の安定供給という面で役立っています。
たとえば、瞬間的な電圧低下やブレーカーが落ちた場合でも、蓄電池が自動でバックアップ電源として作動し、家電製品の誤作動やデータ損失を防げるケースも。
小さなお子さんや高齢者のいる家庭にとって、安定した電力供給は暮らしの安心感につながるポイントです。
4:脱炭素社会に貢献できる「エコな暮らし」
蓄電池の導入は、単なる節約術にとどまらず、環境保全にもつながる行動です。
太陽光発電と併用することで、再生可能エネルギーの使用割合が増え、結果的に家庭のCO₂排出量を大幅に削減できます。
日本全体で脱炭素社会を目指す中、「家庭でできるエコ活動」として注目されており、自身のライフスタイルを見直すきっかけにもなります。
補助金制度がある今だからこそ、環境負荷の少ない暮らしに一歩踏み出すチャンスといえるでしょう。
5:再エネの卒FIT後もメリットを活かせる
FIT(固定価格買取制度)の買取期間が終了してしまうと、売電価格が大幅に下がるため、以前のような収益性を維持するのは難しくなります。
しかし、蓄電池を導入すれば、昼間に発電した電力をためて自家消費できるため、「売る」から「ためて使う」スタイルへと移行することができます。
特に卒FIT世帯にとっては、蓄電池の導入が新たなエネルギー活用の鍵です。
補助金を活用すれば、初期費用の負担を軽減しながら、今後も太陽光発電の恩恵をしっかり享受することができます。
最適な家庭用蓄電池を選ぶポイント
家庭に最適な蓄電池を選ぶには、以下の2点を押さえるのがポイントになります。
それぞれの選ぶポイントについて見ていきましょう。
信頼できる業者に設置を依頼する
家庭用蓄電池を選ぶ際は、信頼できる業者に設置を依頼することが重要になります。実績や技術力がない業者だと、設置後に故障や不具合を引き起こすリスクがあります。
信頼性の高い業者を選ぶためには、実績や評判を確認することが必要です。また、業者が提供する保証内容やアフターサービスも確認しておくと、設置後も安心してサービスを受けられるでしょう。
信頼できる業者に依頼することで、長期的に安心して蓄電池を利用できます。
蓄電池の寿命と保証内容について確認する
家庭用蓄電池を選ぶ際のポイントの1つは、蓄電池の寿命と保証内容を確認することです。
蓄電池の寿命は一般的に10年から15年程度とされていますが、製品によってはそれ以上の寿命を持つものもあります。長寿命であれば、長期間にわたり安定した電力供給が可能です。
また、保証期間が長い製品は、万一の故障時にも安心して利用できるでしょう。加えて、保証の適用範囲や条件も確認し、トラブルがあった場合に対応できるかどうかを判断することが必要です。これらの要素をしっかりと確認することで、最適な蓄電池を選ぶことが可能になります。
蓄電池の価格動向と今後の導入タイミング
家庭用蓄電池の価格は、近年大きく変動してきました。
2025年現在、1kWhあたり約18万円前後が平均的な価格で、2017年度の約26万円/kWhから大幅に低下しています。
今後も価格の下落が期待されています。
価格低下の要因には、リチウムイオン電池の技術革新や生産効率の向上が挙げられます。
また、主要部品を海外から調達することで、国内ブランドでも6万円/kWh~7万円/kWh程度の製品が登場しています。
しかし、資源価格の高騰や為替の影響(円安)により、電池部分のコストが上昇する傾向も見られます。
この影響が製品価格に反映されるタイムラグは概ね3~6カ月です。
今後の導入タイミングにおいては、補助金制度の活用が鍵となります。
多くの自治体が蓄電池導入に対して補助金を提供しており、これを利用することで初期費用を抑えられます。
ただし、補助金には予算上限や申請期間があるため、最新情報を確認し早めに申請することが重要です。
また、太陽光発電システムと組み合わせることで、自家消費率を高め、電気代削減や売電収益化が期待できます。
特に、固定価格買取制度(FIT)の終了後も、蓄電池を活用することで再生可能エネルギーを有効に活用できます。
総じて、蓄電池の価格は下落傾向にあり、補助金や太陽光発電との組み合わせで経済的なメリットが増大しています。
最新の市場動向や補助金情報を元に、最適なタイミングで導入を検討しましょう。
広島県で蓄電池を設置するならおすすめしたい会社2選
広島県で蓄電池を設置する際におすすめしたい会社を2社紹介します。
どちらも信頼性が高く、充実したサポート体制を提供していますので、安心して任せることができます。
株式会社ブライトシステム

項目 | 詳細 |
会社名 | 株式会社ブライトシステム |
所在地 | 〒731-3164 広島県広島市安佐南区伴東5丁目8-27-2 |
設立年月 | 1997年10月 |
公式サイト | https://www.brightsystem.jp/ |
株式会社ブライトシステムは、広島県広島市を拠点に活動している、太陽光発電や蓄電池の設置を手掛ける企業です。
1997年に設立され、地域密着型のサービスを提供しています。
特に太陽光発電と蓄電池の導入に関して豊富な実績を誇り、確かな技術力とアフターサポートで知られています。
ブライトシステムの強みは、施工後の定期的な点検やメンテナンスが行き届いている点です。
顧客からの信頼も高く、設置後のサポート体制がしっかりしているため、長期的な利用が見込めます。
また、オール電化住宅やリフォームにも対応しており、幅広いニーズに応えることができるのも大きな魅力です。
なお、ブライトシステムについて詳しく知りたい方は、公式サイトをご確認ください。
また、以下の記事では株式会社ブライトシステムの特徴、口コミや施工事例を紹介していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。
株式会社日本エコシステム

項目 | 詳細 |
会社名 | 株式会社日本エコシステム 広島事業所 |
所在地 | 広島県広島市安佐南区祇園3-46-7 |
設立年月 | 1997年5月 |
公式サイト | https://www.j-ecosystem.co.jp/ |
株式会社日本エコシステムは、広島県内で蓄電池および太陽光発電の導入支援を行っている企業です。
こちらも地域密着型の事業展開をしており、豊富な実績があります。
特に「エコで持続可能な暮らし」をサポートする企業として、太陽光発電と蓄電池を組み合わせたエネルギー管理の提案に力を入れています。
日本エコシステムの特徴は、顧客のライフスタイルや環境に最適なエネルギーソリューションを提供する点です。
設置からアフターサポートに至るまで、一貫して高い品質のサービスが提供されています。
また、エネルギーの自家消費を最大化するためのシステム提案も行っており、経済的にも環境的にもメリットを享受できます。
また、以下の記事では日本エコシステムの記事について詳しく解説しているので参考にしてください。
まとめ
広島県では、蓄電池の補助金制度を提供している市町があります。該当するエリアで蓄電池の設置を検討している場合は、早めに申請するようにしましょう。
今回は補助金について簡潔に紹介しましたが、補助金を利用するには条件やタイミングについても把握しておく必要があります。分からないことがあれば、専門業者に相談して適切に申請できるようにしましょう。
この記事が、広島県の補助金制度を把握するための役に立てれば幸いです。